軒並み配布とは?戸別配布との違いやメリット・デメリット、配布する際のコツを紹介!
ポスティングは「ただ配るだけ」と思われがちですが、実はさまざまな配布方法があります。その中でも「軒並み配布」は、戸建て住宅やマンション、アパート、事業所ビルなど、建物の種類を問わず広範囲にチラシを配る方法です。
ポスティングの中でも基本となる配布方法で、多くの企業や店舗が活用しています。この記事では、他の配布方法との違いを比較しながら、「軒並み配布」の特徴やメリット・デメリットをわかりやすく解説します。
本記事の内容 <目次>
軒並み配布(ローラー配布)とは
軒並み配布(のきなみはいふ)とは、ポスティング広告の方法の一つで、建物の種類を問わず、戸建て住宅やマンション・アパート、事業所などのポストへ一斉にチラシを投函する配布方法です。
別名「ローラー配布」とも呼ばれ、広い範囲に効率よくチラシを届けられるのが特徴です。主なポイントは以下の3つです。
- ✅ポスティングの中で最も利用される配布方法
- ✅建物を指定せず配れるため、効率的に大量配布が可能
- ✅コストが比較的安い
ポスティングでは、全国平均で約70%の世帯にチラシを届けることが可能です。(※地域によって差があります)この70%というリーチ率は、「軒並み配布」を選んだ場合の平均値です。新店舗のオープンやリニューアルなど、周辺地域に素早く告知したいときには、短期間で大量に配布できる軒並み配布がおすすめです。
軒並み配布と他の配布方法の違いについて
ポスティングには軒並み配布だけでなく、建て方別に応じた配布方法があります。基本的な4つの配布方法を紹介します。
- ✅集合住宅限定配布
⇒マンションやアパートといった集合住宅のみに配布する方法です - ✅戸建て住宅限定配布
⇒戸建て住宅のみに配布する方法です - ✅事業所限定配布
⇒事業所のみに配布する方法です - ✅全戸配布
⇒地域の世帯に対して100%の配布カバー率で配布します(※壊れているポストや禁止物件などは対象外です)
全戸配布・全世帯配布との違いとは
ポスティングには「全戸配布(全世帯配布)」という方法があります。これは、地域内のすべての世帯にチラシを届けることを目的とし、配布カバー率が100%になる方法です。
一方、軒並み配布も建物の種類を問わず配布しますが、カバー率は平均で70%前後となります。そのため、より多くの世帯に確実にチラシを届けたい場合は、全戸配布が適しています。
ただし、全戸配布はすべてのポストに投函するため、手間と時間がかかります。そのため、対応できるポスティング業者や地域が限られることがあるので、事前に確認が必要です。
戸建て配布との違いとは
「軒並み配布」と「戸建て配布」の大きな違いは、配布対象がすべての建物か、一戸建て住宅のみに限定されるかという点です。
戸建て配布は、集合住宅や事業所を除外するため、地域によっては2倍以上の時間がかかることがあります。そのため、配布の効率が下がり、コストも軒並み配布に比べて高くなる傾向があります。特に東京23区のように戸建ての割合が少ないエリアでは、効率の差がさらに大きくなります。
戸建て配布を活用する業種としては、不動産販売、リフォーム、屋根修理、塗装、車販売など、一戸建て住宅の住人をターゲットにした業界が挙げられます。
軒並み配布のメリット3選
ポスティングの中でも、軒並み配布は最も多く選ばれている方法です。一見、ただ配るだけのように思えますが、地域一帯に大量に配布できるため、認知度の向上や新規顧客の獲得に効果的です。また、他の配布方法と比べてコストが低く、費用対効果を高めやすい点も大きな魅力です。今回は、軒並み配布の3つのメリットに注目しながら、その魅力を詳しく解説していきます。
配布料金が安い
軒並み配布のメリットの一つは、他の配布方法よりも低コストでポスティングができる点です。建物の種類を限定しないため、コストを抑えることができ、大量のチラシを配布したい場合に適しています。リーチ単価で比較すると、WEB広告よりもコストが低くなることが多いです。
軒並み配布の料金相場は、次のようなイメージになります。
配布部数 | 10,000部 |
サイズ | A4以内 |
配布エリア | 東京23区(町名指定あり) |
配布期間 | 1週間程度 |
上記の条件で配布単価は4.5円前後になります。配布期間や配布エリアの条件を変更することでさらにコストダウンをすることも可能です。
効率的・時間短縮が可能
「軒並み配布」は、「戸建て限定配布」や「事業所限定配布」に比べて、より効率的にポスティングを行える点が特徴です。建物の種類を選ばないため、配布にかかる期間が短く、他の方法に比べて迅速に配布できます。
ポスティングは地域全体に広く配布されるため、依頼される部数は数万部になることが一般的です。このため、通常の配布期間は3日間から1~2週間程度が目安となります(地域により異なる場合があります)。キャンペーンなどで急いで配布したい場合や、少しでも早くチラシを届けたい場合には、軒並み配布が特に効果的です。
認知効果が高い
軒並み配布は、認知効果が高いことが大きなメリットです。広範囲にわたって大量にチラシを配布することで、地域の多くの人々に短期間で商品やサービスを知ってもらうことができます。例えば、地元の新店舗がオープンする場合、軒並み配布を行うことで、多くの人にその存在を早急に知らせることができ、地域の認知度を一気に高めることができます。このように、認知効果を最大化するためには、配布方法の選択が非常に重要です。
軒並み配布のデメリット3選
軒並み配布には、比較的大きなデメリットは少ないですが、実施する際に知っておくべき注意点や考慮すべき事項はあります。これから、そのデメリットを理解し、より効果的に配布を行うために押さえておくべきポイントをご紹介します。
サービス内容に合わない世帯にも届く可能性がある
軒並み配布では、地域全体にチラシを配布するため、ターゲット層とは異なる世帯にも届く可能性がある点が課題です。例えば、地域情報を元にターゲットを絞っても、必ずしもターゲット層にのみ配布できるわけではありません。
例えば、塾のチラシを配布しても、子供のいない世帯に届くことが避けられない場合があります。このようなことを予測して、事前にしっかりと確認しておくことが大切です。
また、地域や業者によっては、ワンルームマンションなどを除外することができる場合もありますので、事前に相談してみると良いでしょう。
少ない部数では効果が見えにくい
ポスティングのメリットの一つは、特定の地域に広く紙媒体を届けられる点です。しかし、そのため少ない部数では効果が見えにくいことがあります。十分な効果を得るためには、ある程度の部数が必要です。
理想的には最低1万部ですが、初めてのテストとして小規模に始めたい場合は5,000部から実施するのが良いでしょう。500部や1,000部の少ない部数では効果が出にくいため、ある程度のコストが必要になります。ポスティングに限らず、広告をテストする際には「何が良かったか」「何が悪かったか」をしっかりと分析できる規模で実施することが大切です。
無駄になるチラシが多い印象になる
軒並み配布では、配布部数が多いため、反響数に対して「無駄なチラシが多い」と感じることがあります。しかし、認知効果の拡大や反響にはタイムラグが生じることも多いため、チラシを広範囲に配布することで得られる効果は十分にあります。そのため、無駄に感じることがあっても、事前に「面で広く配布するからこそ得られる効果がある」と理解しておくことが大切です。
また、建て方別にポスティングをするとコストは増加するため、費用対効果のバランスを調整していくために、あえて軒並み配布で実施するケースもあります。
軒並み配布と相性のよい業種とは
軒並み配布は多くの業種に適していますが、特に相性の良い業種について詳しく解説します。以前はポスティングが店舗型の業種に限られていると考えられていましたが、現在では無店舗型業態でも多くの企業に活用されるようになっています。
飲食店
飲食店は新規オープンやリニューアル時にポスティングを行うことが多い業種です。例えば、店舗から半径500~1kmの範囲にチラシを配布し、オープンの2日前には配布を完了させます。チラシには限定特典をつけて、新規顧客を引き寄せる施策を行います。
オープン時だけでなく、季節ごとにメニューを変えた際や、毎月1回の定期配布も行われています。特に年末は飲食店のポスティングが増える傾向にあります。
配布エリアは、通常、店舗周辺に集中します。住民の生活圏内に配布することで、来店がしやすくなるため、反響を得やすくなります。飲食業は、テイクアウトやランチメニューなど、さまざまなサービスに特化したチラシも作成しやすいため、反響が得られやすい業種と言えます。
フードデリバリー
ポスティングを最も多く実施している業態の一つがフードデリバリーです。多くの人が、ピザ、寿司、お弁当などのデリバリーサービスのチラシをポストに見かけた経験があると思います。フードデリバリーサービスは、宅配範囲が決まっており、各丁目に隅々まで配布できる「軒並み配布」が効果的です。
配布頻度は月に1~2回が一般的ですが、年末や新店舗オープン時には反響が増えるため、配布回数を増やすことがあります。効果的な施策としては、QRコードを使ってWEB注文へ誘導したり、チラシに紙媒体専用のクーポン券をつける方法があります。また、クーポン券を一度きりでなく、複数回利用できるタイプや種類を増やすことで、1回の配布でより多くの注文を獲得できる仕組みを作ることも重要です。
通販
通販業界でもポスティングの需要が高まっており、特に健康食品や美容商材の分野では、軒並み配布を利用するケースが増えています。その理由の一つがコスト削減です。軒並み配布は他の配布方法に比べて安価に実施できるため、数十万部から数千万部の大量配布を行う際に、費用対効果を重視してコストを抑えることが可能です。
また、通販業態は店舗型のビジネスと異なり、商圏が全国に広がっています。このため、ターゲットにリーチできる数も増え、配布部数も他の業種と比べて多くなります。効果的な施策としては、デザインや訴求内容の変更が挙げられます。さらに、配布条件を調整することでコストダウンも可能です。
エステ・美容系
エステサロンや美容室は、飲食業と同じように店舗型ビジネスであるため、ポスティングに非常に適している業種です。配布範囲は通常、店舗周辺や徒歩圏内ですが、沿線上にポスティングをする方法も効果的です。沿線上のエリア選定では、各駅から徒歩5~10分圏内をターゲットにすることが一般的です。
大手企業では、全国展開しているため、各店舗で決まった部数を定期的にポスティングすることが一般的です。店舗周辺で認知効果を高めることで、顧客が必要なときにその店舗を利用しやすくなります。そのため、定期的な配布が必要です。また、季節ごとのキャンペーン内容や特別プランを用意することで、年間を通じて効果的に集客することができます。
軒並み配布で成果を出すためのコツとは
ポスティングは「ポストに入れるだけ」と思われがちですが、実際には効果を最大化するためのコツや注意点がいくつもあります。特に軒並み配布は、建物を選ばずに配布するため、効率的に行うには工夫が必要です。ここでは、見落としがちなポイントや成果を出すためのコツを3つ紹介します。
✅しっかりと地域一帯へ配布をする
軒並み配布の強みは、「地域全体を広くカバーできる」点にあります。そのため、配布漏れがないように、番地ごとにしっかり配布することが大切です。ただし、軒並み配布でも禁止されている物件や、ポストが詰まっている場合もあります。そのため、配布率は約7割前後になることが多いですが、できる限り隙間なく配布するよう心掛けましょう。
ポスティングはWEB広告のような細かいターゲティングはできませんが、新規顧客の獲得には非常に効果的です。また、潜在的な顧客層にもアプローチできるため、地域に密に配布すれば、より多くの反響が得られる可能性が高まります。
✅効率的に配布をする
軒並み配布は、建物の種類に関係なく配布するため、部数が多くなり、時間もかかります。エリアによって配布効率は異なりますが、東京23区内では1時間で平均200~300部ほどが目安です。「ただ配るだけ」と思われがちですが、実際にやってみると想像以上に大変な作業であることがわかります。
配布時間を短縮するためには、事前に道順を確認しておくことが効果的です。いきなり配布を始めると、同じ道を何度も通ったり、道に迷ったりすることがあるため、地図を使ってどの番地から配布を始め、どこで終了するかをあらかじめ決めておくとスムーズに進められます。
✅定期的にポスティングを実施する
軒並み配布は、短期間で認知効果を高めることができるため、1回の配布で終わらせず、複数回の配布を計画することが重要です。
特に新しいビジネスを始めた場合や新店舗のオープン時には、地域の人々にサービス内容や店舗の場所を知ってもらうため、定期的な配布が非常に効果的です。
少ない部数でも良いので、同じ地域に3回程度配布を行うことで、ユーザーが自社を選択肢に加える可能性が高まります。また、1回だけの配布では、効果が良かった場合でも悪かった場合でも、自社にポスティングが適しているかどうかは判断できません。予算に合わせて継続的な配布を行い、その効果を測定していくことが重要です。
まとめ
今回は「軒並み配布」について詳しくご紹介しました。この配布方法は、特定の地域に広く自社の情報を届けることができ、新規顧客の獲得や認知拡大に非常に効果的です。特に、広いエリアに短期間でポスティングを行いたい場合に適しています。また、低コストで実施できるため、費用を抑えながら効果的な広告活動を行うことができます。
もし自分たちで配布する場合、事前に地域情報をしっかりと把握しておくことが大切です。事前準備をすることで、効率的に配布を進めることができ、無駄なくターゲットにアプローチすることが可能になります。
「軒並み配布」は多くの業種に活用されており、効果的に使えば大きな結果を得ることができます。ぜひ一度、試してみてください。